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尾川 和
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~ Road ~
あくまでも視点は主観的であります。
未来は推し測る間もなく突然遮断され滅びます。
宇宙の彼方遥か向こうのカオスの中に
一つのロードが延びています。
やわらかい光の中へ。


ニコラは述べている。
「生きるために、すべての印象から、すべての感覚からわたしを解放するために、
そしてまた絵画によってしか出口を見つけることのできないこの不安感からのがれるために…」
(大島辰雄訳編「ニコラドスタールの手紙」六興出版)より部分
彼ニコラは展覧会を目前にひかえたままその命を絶った。
ニコラドスタールのような絵は描けないその天分や感性もない、同じような生き方も出来ない、すべてにおいて対比する事は恐れ多くて出来ない。
しかしすべての表現者にとって深い思いやカタマリを心の奥底に抱えてそれを表現
しようとしている行為は同じではないかと思う。
自分の表現力の未熟さは、いつも的を得ず、只あせるばかりの現状がマリモのように日々増殖して離れない。
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