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尾川 和
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尾川 和 OGAWA Kazu 個展 -年月を彷徨う-
2024年10月8日〜10月12日
GALLERY AND LINKS 81
<Statement>
彷徨ながら制作をしている上で、立ち止まり、ふり返ってみよう〜との思いに
なりました。
展示内容は、中盤頃から終期の作品を展示致しました。
情熱のある頃は、あれも、これも描き表現したく定まらない時期が続きました。
ある日、上野の博物館で見た古い屏風?ススキ野の満月(タイトルは定かではない)に出会い、その満月の深い黒色に魅了され…
それは銀箔が日時と共に風化して黒に変化した月でした。
その移りゆく過定のおもしろさを表現できたらと…との思いに取りつかれて現在に
至って制作しております。
2024.10.8-10.12 尾川 和個展
動画を見る
<昼の展示風景>
<夜の展示風景>
ニコラは述べている。
「生きるために、すべての印象から、すべての感覚からわたしを解放するために、
そしてまた絵画によってしか出口を見つけることのできないこの不安感からのがれるために…」
(大島辰雄訳編「ニコラドスタールの手紙」六興出版)より部分
彼ニコラは展覧会を目前にひかえたままその命を絶った。
ニコラドスタールのような絵は描けないその天分や感性もない、同じような生き方も出来ない、すべてにおいて対比する事は恐れ多くて出来ない。
しかしすべての表現者にとって深い思いやカタマリを心の奥底に抱えてそれを表現
しようとしている行為は同じではないかと思う。
自分の表現力の未熟さは、いつも的を得ず、只あせるばかりの現状がマリモのように日々増殖して離れない。
ならばその心の中のカタマリや思いをLast Installationとして昇天させて次のステップに繋げられたらとの願いで今回の展覧会として望んでいます。
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